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「傷つきたくない」から効率を求める人たち

ライフスタイルとは勝手に出来上がるものではなく、

どこかで選択するものなのだ

本田直之

 

自動的に「そうなる」と信じて疑わない人

これは他人様から聞いた話ですが、

ある一定の年齢に達すれば「自動的に」ある立場に移行できる

と考えている人が多いとのことです。

 

具体的には、

「ある程度の年齢になれば、結婚できる・できている」

などですね。

 

ある一定の年齢になると、身体に変調が起こるような感覚でいるのでしょうか。

実際、成長期での自動的にというか自然な変調の経験なら、

誰でも持っていますからね。


義務教育で年度末になれば

それこそ「自動的に」進級するのと同じような感覚なのか

学校教育の「頭を使わせない教育」の「偉大な」実績は、

こんなところにも表れるのだなと個人的に感心してしまいました。

 

初等教育でおかしな洗脳をほどこされると、

本当に大人になってから苦労しますね。

 

「〇〇歳くらいになれば、結婚できるはず」。

わたしなこの分野に関して専門ではないのですが、

こういう寝言を言う人は、確かに多い気がします。

 

ではその根拠はなんだと言えば、

一般的には

「周りがそうだから」

リアルな知り合いに対しては

「〇〇ちゃんもそうなっているから」

と、

どちらにしても他人様の表面にあらわれた現象にだけ注目して、

他人様の水面下での行動やプロセスはスルーという都合の良さで、

人間ってホント自分の見たい部分にしか目が向かないのだなと

話を聞いていて勉強になりました。

 

周りがそうだから自分もそう。

「自動的に移れる」

と思っているのが明らかな物言いをするだけあって、

「自発的な行動や努力なしで結果が出る」

と本気で思っているのでしょうね。

 

イメージだけで目的を果たした人の実際と例外

話を聞いていておもしろいと思ったのは、

結婚することが「安心すること」もしくは「落ち着くこと」

と、判で押したように同じことを口にする人が多いということです。

これは、わたしの周りでも経験あり・なしともに見聞きすることですね。

 

では経験者を見ていて、そういう状態になっているのかといえば、

かなりの疑問です。

自動的にそういう状態になる無条件の保証があるなら、

わたしだって最優先の目標に立てるか手にするための努力をしています。


そう言えば過去の知人に、

結婚したことがうれしくて仕方なかったのでしょう、

なにかにつけて「既婚」を強調するおかしな人がいましたが、

結婚後2年もしないうちに、こう言いだす始末の人がいました。

 

「独身の友達の話を聞いてると自由でうらやましくて

しかたない」

 

はい、その通りでしょう。

結婚自体が目的となって夢だけ抱いていた人が現実を見た後の

率直で素直な感想だとは思いますが、

この人は過去にこうも言っていたのです。

 

「自分の地元では30(歳)越して独り者だとカタワだって感覚なんだよね。

バツがついてたほうがまだマトモだって思われるくらいだよ」

 

その話を聞かされた当時、わたしは31~2歳くらいでしたでしょうか。

どんな田舎なのか知りませんがその地域の「常識」であるという、

その彼女が口にしたところの「カタワ」を、

ど真ん中の地で行く人間だったわけですね。

 

正直この無神経さには腹が立ちました。

今では関わらないのでどうでもいいことですが、

自分はその「カタワ」にならなくて済んだ、ということでしょうかね。


でも目的だけ果たしたところで、

その後の現実に努力を払わなかった結果が

「うらやましい」という言葉で正直に出たのでしょう。

 

もしくは、自分の相手をろくに知りもせず、

目的の達成だけを最優先にした結果のいい例ではないかと思われます。

 

偏見は承知の上ですが、同棲もしないで結婚するって、

わたしの感覚では自殺行為と同じですね。

 

実際この彼女は遠距離恋愛で、

一緒に暮らすのと結婚が同時でしたから、

生活習慣の違いで同居後怒鳴り合いが絶えなかったと

話半分で耳にはしていましたが。

 

こういう人を目の当たりにしていると、

「安心」だの「落ち着く」だのが的外れと思ってしまうわけですね。

 


ですが何にでも例外というものがあります。

 

今ではなかなか会えないのですが、

他の知人は会うと話の9割が必ずご主人自慢という、

結婚に希望を見いだせる姿を地で行っていましたね。

 

結婚前に大病をして苦労した彼女を、

遠方から通いの見舞いで支えたというそのご主人は、

その話を聞いていた当時から心底うらやましく思ったものです。

 

その彼女には報われるだけの苦労の先払いと、

今までの生き方があったから当たり前といえば当たり前なのですが。

 

結婚してからの人生が幸せでしかたないという、

その彼女の実例があるのもあって、

結局のところ結果は人それぞれ、といっていいのかもしれませんね。

 

傷つきたくないって、自己都合の頂点では?

また、わたしにはわからないのが、

結婚したら「落ち着く」その意味自体です。

 

やることは増えるし自分の時間は減るし、

別に欲しくもない今までなかったものを抱え込むしで、

結婚したら「落ち着かなくなる」のが現実なのではと

他人様の話を聞いているだけでも簡単に想像がつくのですがどうでしょう。

 

ベタな例えですが、

今まで「特定の人」を決めずにフラフラして落ち着かない人が

一人の相手に「落ち着く」というのであれば、

それはその通りだと思います。

 

つまりは形から入るイメージでしょう。

未経験のわたしが言うのはお門違いと承知していますが、

イメージだけで結婚したら自分も相手も不幸になると思います。

これ以上ない現実だけですからね、あるものは。


それで冒頭の話の続きですが、

「もうこの年になったんだから恋愛はいい。(恋愛を)省いて結婚したい」

とさらに意味不明なことをおっしゃったそうです。

 

「この年」というのはどの年齢に達したら当てはまるセリフなのか、

自虐が好きな人の口からよく聞くフレーズではありますが。

何かができない理由は、年齢じゃない。
松岡修造

 

よほど神経をすり減らすようなたいへんな苦労を背負いこんで、

それをようやく手放せたばかりで疲れ切っている

のかどうかなんて知りませんが、

恋愛はいい、つまり「したくない」との理由はこうだそうです。

 

「傷つきたくないから」。

 

いろいろその人の立場で物を考えようと試みたつもりですが、

わたしの足りない頭ではこれしか思い浮かびませんでした。

自分が傷つくのがいやだったら、何もせずに死になさい!

今泣いたってどうにもならないわ!

葛城ミサト

 

さすがにひど過ぎるとは思いますので補足すると、

自分の目的達成のために、「効率よく最短」で

物事が進んでほしい

ということでしょうね。

 

それは誰しも思うことだと思いますが、

恋愛や結婚って人間関係を築くことが基本ですよね。

 

人間関係を築いたりなめらかにするのには、

努力ゼロってあり得ませんよね。

 

効率よく自分にだけ都合の良い展開を望むって、

どう聞いても虫が良すぎやしませんか。


ちなみにわたしにその話を聞かせた相手は、

その人にこう言ったそうです。

「結婚だけを目的にして叶えたいと思ったら、誰でもできますよ」

と。

その通りですね。

相手を選ばなければ成功率は跳ね上がるでしょうね。

 

その言葉に対し、こうおっしゃったそうです。

 「でも結婚は好きな人としたい」。

 

 

待っていても欲しいものは与えられませんよ

  • 恋愛はもうしたくない。理由は傷つきたくないから。
  • 結婚は自動的にできると思っているから恋愛は省いて結婚だけしたい。
  • でも好きな人とでないと結婚したくない。

 

意味不明にもほどがありますね。

 

言っていたご本人、自分の発言を理解しながらしゃべっていたのでしょうか。

 

いろんな事情があったにしても、

「傷つきたくない」ってどれだけ自分勝手な言葉かを

理解しているのでしょうか。

 

他人になにかを与えられるのだけを信じて疑わない、

そういう根性が自分の願いの実現を遠ざけるということに

まず気づいてもらわないとならないでしょうね。


ちなみに先に挙げた二つのわたしの知人の実例では、

結果はともかく、二人ともに共通していることがあります。

それは、

自分で欲しいと思ったものを自分から取りに行ったこと

です。

 

他人に取られたくないと思った相手に、

自分からアプローチしたことだけは共通していますね。

 

その後の人間関係の育て方には、

はたで聞いていた限りの話でも

かなりの違いはありましたけれどもね。

 

待っていればすべてあちらからやって来ると言われるが、
やって来るのはどんどんやる人間が残したものばかりだ。
トーマス・エジソン