親になることを勧められました。

先日美容室に行った時、

そちらのオーナーに「親になること」を勧められました。

 

というのも、そちらに過日お子さんが誕生して、

ご自分の生活に変化があったお話を伺っていたわけです。

 

わたしとほぼ同世代のかたですが、

男として所帯も子供も持つことがないのでは

「親御さんに申し訳ないから」

という理由で決心されたそうです。

 

生まれる前に話を聞いたところでは、

「親になる実感なんてまだないですね」

とのことでした。

 

ご自分が実際に親になってみて、

想像した以上にお子さんがかわいかったと言っていらしたのですが

父親というのは正直なところそのようなものなのでしょうね。


完璧主義だという奥さんが悪戦苦闘されている日常に、

なかなかご自分が思っているように協力をさせて「もらえない」

と、ご不満にも聞こえるボヤキをお伺いしました。

 

ご夫婦二人の生活もいいけれど、

お子さんが生まれた生活ももっといいというご感想で

「(子供を作ったら)どうですか?」

とのお勧めをいただいたわけです。

 

今の生活が幸せだというオーナーに、

わたしが日常ブログで正直に書いていることを正直にお話しするわけにもいかず、

「わたしは親に向かない人間ですので」

とだけ申し上げましたが。

 

【参考記事】「家庭でも教育できないだろうなと感じること」

http://chokkan-dokoro.com/katei-shituke.html

 

 

「先輩」の話は、意味をきちんと考えましょう

それにしても思うのですが、

お子さんができたかたというのは、まだ親になっていない人間に対し

「子供産んだ方がいいですよ」

とおっしゃることが多いですね。

 

逆に、

「自分は子供を作ったことを後悔している。

あなたはよした方がいい」

とおっしゃってくれるかたには不思議とお目にかかりませんね。

 

本当のことを教えてくれても良さそうなものですが、

それはやはり人の親になると立場の自覚から言えなくなるものかな、

と個人的には思っていますけれどもね。

 

もしくは、

誕生直後でまだ「魔の2歳児」にも達していない状況では、

本当の親の苦労もまだ他人事のように思えてしまうのかもしれませんが。

 

わたしが世の中の直接間接を見聞きしている分には、

「子供なんて産まなければ楽だった」

と露骨に言わないだけで全身にその本音をたたえている人が、

とても多い気がするわけです。

 

露骨に言うわけにはいかないでしょうが、

その重圧の分、全身に後悔のオーラが漂っているように見えるのです。

そういう人こそ、他人に対し

「早く子供産んだ方がいいよ」

と言ったりすることもありますけれどもね。

 

まぁそういう人の本音は、

既婚になった事実をなぜか周りに吹聴して歩いていたのに

2年も経たないうちに「独身がうらやましくてしかたない」と言っていた

わたしの昔の知人のように、

身軽に生きている人間を自分と同じ立場に立たせたいのでしょうけれどもね。

 

【参考記事】

rioplus.hatenablog.com

 

すべての人がそうだとは言いませんが、

顔を合わせるたびに家庭の不満や愚痴を他人にこぼす人を見ていると、

勧められたからといって素直に

「はいわかりました」

とは、到底言えないですよね。

 

わたしの周りにいる人間が特にそうだとは思いませんが、

先に結婚したり子供を産んだ人は、

なぜか「先輩」ヅラをしたがる人が多い気がするのです。

 

こっちが同じ立場になりたいと思って相談したりで

そのアドバイスを授けてくれるという話ではないのに、ですね。

 

自分が想像していたとおりにならなかったことを、

頼んでもいないのに説教口調も交えて教示することでの憂さ晴らしだけは

控えていただければなと思うわけです。

 

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また、自分に子供が生まれたというのに、

自分の親を当たり前のように巻き込んで

平気な顔をしている人も世の中にいるようです。

 

そんな余裕がどこにあるのかと思うほど、

こまめにSNSで近況を報告して「お友達」と慣れ合っている人など

たまに知人経由で見ることがあります。

 

そこにコメントしている人たちも、

「自分の子供を自分の親を巻き込んで育てる前提で作った」

と、

赤の他人が読んでカンタンに想像つくような内容を書いていたりするのですね。

 

子供を持ったらこういう「親の自覚の薄い」人たちと

いやでも関わらなくてはならなくなるのです。

 

個人的には背すじが凍りますね。

 

関われる自信がないわたしは人の親になることを放棄していますが、

わたしは自分のその選択に自信を深めるばかりです。

 

子供は、生まれたその日から、

厳しく躾なければならないものだ。

ソクラテス 

 

「他人様の話を聞いてましたからね」という割に。

冒頭のオーナーのお話では、

ご自宅で一人、育児に奮闘している奥さんは

「悪戦苦闘してますよ」

とのことです。

 

これだけでは何も協力していないように聞こえてしまう感じですが、

オーナーがおっしゃるに奥さんは

「完璧主義者だから、自分でなんでもやらないと気が済まないんですよ。

手伝おうとしても『私がやるからいい!』と言われるだけなんでね」

なのだそうです。

 

仕事中にご自宅での「実況」が送られてくることもあるそうですが、

「そのほとんどが今知らされたところですぐに家に帰れるわけじゃないし。

だからって『自分も仕事してるんだよ』とは言えないですからね。

それを言ったら終わりじゃないですか」

とおっしゃった上で、

「だから今が乗り越えるべき壁の時期なんだ

と思ってます」

とご本人の中ではご納得されているようでした。

 

また

「(先に結婚した)人の話をよく聞いてましたからね。

そういうことが起こるのはわかってましたから、

自分が我慢すればいいところはそれでやり過ごします」

と、

ここにきて結婚の現実に直面されたかのようなお話のしかたでした。

 

それでもご自身で幸せだとおっしゃるのであれば、

他人は「良かったですね」と言うほかありませんね。

 


ちなみにご結婚されたあとに数回、

段階分けしたお話をこのオーナーから伺っています。

 

奥さんが妊娠された時は、別に聞いてもいないのに

うれしくて仕方ない表情や言葉の大盤振る舞いでした。

「僕が一番世界で幸せ者なんです!」
と言わんばかりで、聞いている方はそれはそれで楽しかったですけれども。

 

わたしは他人様が話しやすいように聞くのがどうも得意ですから、

どんどん話させるようにしてしまったのが

後になってまずかったかなと少し思いましたね。

気にしていませんが。

 


そのあとお目にかかった時は、

お子さんの成長による奥さんへの影響が強く出ていた時だったようで

体調に左右される気分の乱高下の日常にげっそりしていたご様子でした。

 

「自分の体調そっちのけでムリばっかりしてますよ」

と、なんともぶっきらぼうなお答えでしたね。

 

その時はこちらから話をヘタに振ることも許してもらえないほどの不機嫌さで、

これでよく客商売が務まるものだと感心したくらいでしたが。

 


そして今回は

「生まれてきたら思った以上にかわいかった。

あなたも産んだらどうですか」

ですのでね。

 

次回はどうなるのか今から楽しみでならないです。

 

それにしても

「他人様の話を聞いていたから」

という割に、

段階を経るごとに結婚の現実を噛みしめているようにしか

わたしには見えませんでしたね。

ご自分で選択したことですから、がんばっていただきたいものです。

 

 

今は昭和のように、

「周りがしているから自分も結婚する」

という思考停止な時代ではないと思うのです。

 

自分がどうしても結婚したい相手に巡り合ったのであれば、

それは何よりなことです。

 

結婚するのは自分が納得した上での選択であれば

(というよりそうなのでしょうから)

他人がとやかく言うことではないですが、

それと子供を作ることをセットにするのはどうなのかなと

個人的には思うわけです。

 

「周りが産んでいるから自分も作る」

も、相当な思考停止に個人的には思えますね。


また結婚自体が目的や目標だったり、

世間体のためだったり、

相手に付属するものが目当てだったりと、

まずその相手そのものを見ていなければ

不幸を自分で呼び寄せているように思えてならないのですね。

 

立場が変わった、立ち場を変えたからといって、

人間性の変身ができるわけではないと思うのです。

これだけ他人様が先達してくれていることなのですから、

「周りがそうだから自分も」

ではなく、

自分にふさわしい生き方を選択してみてもいいと思うのですね。

 

自分が本当はどう考えているかをしっかり確認してみませんか?

 

先に自分に聞いた方が、

愚痴や不満の少ない人生を歩めると、個人的にですが思いますね。

 

大人になったらなったで、

子供の頃よりもっと自分と向き合うんだと思うんです。

 藤原基央