わりと深刻、「間違ったらいけない」症候群

わたしの現在の身の周りにいる、

自分よりひと回りほど若い人に接していると

「間違ったらいけない」

と、割と深刻に考えている人が多いようです。

 

それはわたしの周りにいるごく一部の人たちだけなのか、

一般的になのかは知りません。

 

仕方のないことなのかもしれませんが、

思いのほか「重症」と言っても良いくらいですね。

 

学校教育の「失敗を許さない」害悪が、

かなり色濃く残っている感じがしたからです。

 

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今の勤め先にいるある若者はまさに重症だと思いますね。

仕事をしていてふた言目には、

「失敗した」

「うまくできなかった」

「(自分なんて)全然ダメだ」※本人談ママです

などと、

まだ仕事を覚える段階であってもそう言って決めつけ、

自分をムダに責めるわけです。

 

間違えてはいけないと思い込んで仕事をしようとしているため、

余計な力が入るのでしょうね。

 

もともと緊張しているところにさらに緊張が重なって、

「できなかった」

に簡単に自己完結してしまって自分でへこんでいるわけです。

 

「詰め込み型」で教えるのは学校だけじゃない

ところで仕事を始めた人に対して、

「詰め込む」形で物を教えている「つもり」の人がいます。

 

結論から言うと、そういう人は教えるのがお上手とは言えませんね。

 

というより、「教えられない」と言ってしまった方が近い気がします。

 

挙句には他人がわざわざ言わなくても、

「自分は教えるのがヘタだから伝わっているか不安」

だとか

わけのわからない自己弁護を平気でする人までいるわけです。

 

その自覚があるのはまだマシで、

自分がとりあえず「説明している」と思い込んでいることが

相手にまるで伝わっていない現実を把握できない

という致命的な人は、もうどうにもなりません。

 

それで「説明した」はずのことができないと、

軽く青筋立てていたりするわけで。

 

そういう人は教える立場に回らないで、

自分の作業だけやっていたらいいのではないか

と思ったりするのです。

 

まぁ、その前にです。

会社は実質学校の延長とはいえ、

学校のように手取り足取り仕事を教えるわけではないところ

なのが本来ですので、

「そこまで面倒を見る義理はない」

と思っているのであれば

適当にでも雑にでもなって当たり前なのでしょう。

 

詰め込み型でものを「教えて」いるつもりの人は、

仕事をさせるのではなく作業をさせる(のが優先)

と思っているのだと思いますね。

 

そこに理由やある程度の理屈は存在せず、

「決められたことだからそうやって」

「そうやっておけば間違いないから」

で覚えさせるわけです。

 

学校で教わって勉強してきたままの形、

まさにそのものですね。

 

そういう人に「教わって」しまうと、

いわゆるイレギュラーにまるで対応できなくなる

思考停止人間が新たにでき上がるでしょうね。

 

仕事を一生懸命「覚えよう」との意欲が見て取れる人と、

そうでない人間を見分ける目も持っていないのか、

「今までと同じようにやっていれば、

できるようにはなる」はず

と踏んでいるんだろうな~と

傍で見ていて本当によくわかります。

 

できるようになるのを期待するのは仕事ではなく、

あくまで作業なのでしょうね。

しかも表面上の。

 

期待や優先するポイントがずれている気がするのですが、

と言いたくなるのですけれどもね。

 

わたしは言える立場におりませんので、

黙って見ているだけですが。(笑)

 

会社組織でぺーぺーに発言権ありませんが、

見て何を思ったり感じようが、それは自由ですのでね。

 

「教えられない人」は「初心者の頃に戻れない人」と思います

わたしが思うに「教えられない」人というのは、

「自分が初心者だった頃に戻れない人」の異名な気がしますね。

 

できないでもどかしいのは教えている側も確かにありますが、

本当にそう思っているのは、やろうとしている本人側であって。

 

と、思うのです。

 

できないこと、わからないことを聞き出すくらいのコミュ力ないのか

とわたしは思ってしまいますが、

本人に答えてもらうための質問をすりゃいいだけの話だと思うのですね。


ちなみにわたしは、

理屈や理由を明確にしないと仕事を覚えられない性質です。

 

必要に迫られて他人様に仕事を教える時も、

自分がやってきたようにしか教えられないため同じようにします。

 

理屈がわかってやっていることですから

他人様に教えるのも楽になりますし、

教えるのは割と得意だとも思っています。

 


冒頭の「間違えたらいけない」症を発している若者は、

「間違えるのは3回まで」

と誰ルールなのかわからないことを言っていて、

わたしは吹き笑いしてしまったのですが。

 

間違ったらいけないって誰か言った人間がいるのか、

自分でわからないことやどうしても苦手なことはなんなのか、

何をどこまでわかっているのか

など、答えてもらうための質問を少ししてみただけで、

ぽんぽん答えが返ってきたわけですね。

 

総括すると、

「とりあえずやらせてみてダメだったので基本から」

になっていたらしいのです。

 

端折るポイントを完全に間違ったので、

周りも本人も二度手間を踏んだということなのでしょう。

 

詰め込み型で仕事を覚えさせる弊害が

てきめんに表れたかっこうになったのでしょうね。

 


仕事の習得は確かに、

自助努力にかかるところが大きいとは思います。

 

組織で仕事ができるようになって欲しかったら、

基礎をきちんと作らせないといけないと思うのは

古い考え方なのでしょうかね。

 

また、長く続けてもらいたいと思ったら、

最初が肝心だと思うのですが。

 

会社で一生懸命仕事をしようと意気込んでいる若者って、

今どきいろんな意味で珍しいと思うのですけれども。